診療案内
発達の遅れ・発達障害
首のすわりや一人立ちなどが他の子に比べて遅い、よく転ぶ、ことばが遅い、落ち着きがない、こだわりが強い、お友達とのトラブルが多い、ちょっとしたことでパニックを起こすなどの症状が見られる場合、毎日一緒に過ごしている保護者さまだからこそ感じる違和感や、お子さまの発達に関するご不安もあるかと思います。どんな些細なことでもかまいませんので、まずはご相談にいらしてください。
当院ではあいにく心理士がおらず詳しい検査は行えませんが、遠城寺式発達検査(4歳8か月までのお子さまの運動、社会性、言語の発達を評価する検査)、注意欠陥多動性障害・自閉症スペクトラム・HSC(Highly Sensitive Child:ひといちばい敏感な子ども)などの問診を行い、お子さまの普段の様子などをお伺いした上で、お子さまがどの特性を持っているかを共有し、どんな声かけや環境整備がベストなのか一緒に考えていきましょう。
当クリニックには発達障害専門の医師はおりませんので、必要に応じて療育施設や別の医療機関にご紹介させていただき、連携してお子さまの発達を支援することもあります。また、お薬を用いた治療を行うことで症状の緩和につながることもあります。
こんな違和感を感じて、受診される方が多いです。
- 言葉の遅れが気になる
- 首のすわりが遅い
- 寝返りをうてない
- 歩くのが遅い・歩き方がおかしい
- よく転ぶ
- 集中力・落ち着きがない、気が散りやすい
- 周囲とのコミュニケーションが苦手
- 目があわない、他者に関心がない
- 興味を持ったものを指さしで伝えない
- 名前を呼んでも反応しない
- 表情が乏しい
- 感覚が極端に鋭い または 鈍い
- 癇癪をおこしやすい(イライラしやすい)
- こだわりが異常に強い、変化を極端に嫌う
- 順番を待てない、じっとしていられない
- 忘れ物や不注意が目立つ
- 勉強についていけない
- 数の概念が理解できない、計算が遅い
発達障害の種類
- 自閉症スペクトラム障害(ASD)
- 自閉症スペクトラム障害(ASD)は、自閉症やアスペルガー症候群、広汎性発達障害などが統合されてできた診断名です。社会的コミュニケーションが不得手であったり、行動や興味が限定されている、感覚の過敏性や鈍感性などの特徴が挙げられます。
- 注意欠如・多動性障害(ADHD)
- 注意欠如・多動性障害(ADHD)は、診断名の通り「集中力がない、不注意など(注意欠如)」と、「じっとしていられない、思いつくまま行動してしまうなど(多動性)」の症状が、年齢あるいは発達に不相応に見られる障害です。症状のあらわれ方は人によって異なり、注意欠如と多動性の症状が混合して存在する場合と、どちらかに偏ってみられる場合があります。
- 学習障害(LD)
- 学習障害(LD)は、知的発達に遅れはないものの読み書きや計算など特定の能力に困難が生じる発達障害を指します。特定の分野を除けば、全体的な発達の遅れは見られないため診断が難しい障害でもあります。
保護者のみなさまへ
お子さまの発育や発達については、周りの子と比べて焦ってしまったり、インターネット上に溢れている情報に混乱したり、気疲れしてしまうことも多いかと思います。最初にお伝えしたいのは、発達障害は先天性(生まれつき)の脳機能の障害が原因と考えられており、親御さまの育て方が悪いわけでも、愛情が不足しているわけでも、お子さま自身の努力不足でもありません。
当クリニックでは、お子さま第一の診療はもちろんですが、保護者の方の気持ちにもしっかりと寄り添いながら治療を進めることを大切にしています。まずはお気軽にご相談ください。